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TOP塾 NEWSLETTER教育コラム えっ、脳細胞って死ぬの?

2009年11月16日 月曜日 教育コラム えっ、脳細胞って死ぬの?     ( 塾 NEWSLETTER )

子供の頭をぶたないで
 人間の脳には約1000億個の脳神経細胞があります。この脳神経細胞の数は、誕生したばかりの時がもっとも多く、歳をとるにつれてどんどん減っていくことがわかっています。
 そして、この脳神経細胞が減るスピードは皆さんがふつうに想像するよりもずっと速く、1日に数万個という猛烈な速さで減っていきます。これは1秒に1個くらいのペースで脳神経細胞が死んでいる計算になります。それだけたくさんの脳神経細胞が毎日次々と死んでいってしまうのです。
その結果、脳の重さは生まれてから70歳になるまでに約5%も減ってしまいます。
 脳神経細胞は増殖することはありません。また一度死んでしまった脳神経細胞は2度と復活することはありません。それにもかかわらず、1日に数万個も死んでしまいます。貴重な脳神経細胞が、そんなに猛スピードで失われていくなんて、とてももったいない気がするのは私だけではないと思います。脳神経細胞が減っていくスピードはちょっと速すぎるような気がします。
 しかし、そのように自然に死んでいってしまう脳神経細胞のほとんどは、脳の中で必要とされていなかった神経細胞なのです。使われていない脳神経細胞が選ばれて死んでいくのです。これは脳にとって合理的なことでしょう。エネルギーを無駄に消費しないためにも必要のないものは削ってしまう方がよいのです。脳では、脳神経細胞のリストラが行われているわけです。
 ところで、脳神経細胞が自然に死んでいくことは、自然の摂理としてある程度はしかたがないとしても、私たち自身も必要以上に脳神経細胞の死を早めないように十分に気を配る必要があるでしょう。
 例えば、頭を強く打ったりすると、いとも簡単に大量の脳神経細胞が死んでしまいます。実際、KO負けを何度も食らったボクサーは痴呆の進行が速いことが知られています。しかし、それだけではありません。手でげんこつを作って頭を軽くコツンとたたいただけでも、そのたびに数千個もの脳神経細胞が死んでしまうのです。ですから無意味に頭をたたくのは、決して賢明な行動ではありません。ましてや、勉強ができなかった子供を親が叱るとき、せっかんとして頭をたたくなどという行為は、脳神経細胞を減らし余計に勉強ができなくなるという、目も当てられない悲惨な行為だと言わざるを得ません。
 ですから塾生のご両親の方々、なにとぞ子供さんの頭をたたかないでいただきたいと感じる次第でございます。
(参考文献『記憶力を強くする』池谷祐二 講談社)

 

 

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