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TOP塾長日記 いいお話を・・N高の衝撃 <塾・教育関係者対象説明会 レポート>

2019年11月13日 水曜日 N高の衝撃 <塾・教育関係者対象説明会 レポート>     ( 塾長日記 いいお話を・・ )

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N高校は、「ネットの高校」 として、2016年4月に開校し、話題になった広域通信制高校です。(本校は沖縄県うるま市)
フィギアスケートの紀平選手が在籍していることでも有名になりました。
開校時の生徒数は1482人。10月1日時点で何と約7.5倍の1万1317人の規模になっています。驚きを隠せません。

このN高等学校/N中等部主催の塾・教育関係者対象説明会に、先月31日出向きました。
会場は、銀座松竹スクエア。 (キャンパスではありません)
まず会場に着いて驚いたのは、開始時刻の15分前にも係わらず、既に席の半分近く埋まっていたことです。
定刻には来場者はざっと150人はいたでしょう。満席です。
今までに出席した学校の説明会では、満席になることはまずありません。注目度の高さがこれだけでもわかります。

説明会は、通り一遍ではない中身の濃い内容でした。
学校の真摯な姿勢と情熱を感じました。学校長の何度も発していた「これからも挑戦を続けていきます!」 という言葉が印象的でした。
毎日通学しなくていい自由な学びを求めたり、勉強以外の芸術やスポーツなどの活動を本格的にしたい子どもたちにとって、画期的な学校でしょう。
また、均一な学校教育にはなじめない子どもたちにとって 「ここなら居場所がある、やれそうだ」 と実感できる学校だと思います。
子どもたちの学びへの意欲を喚起してくれそうな教育課程外の多彩なプログラムや多様な進路も魅力の一つです。


通信制高校というと、世間では、どうしてもまだまだマイナスのイメージを抱くと思います。
現に、N高の在校生ですら自分たちはイレギュラーだ、というイメージを持っている子が多い、と言います。
学校はそれを払拭させるために力を注いでいます。
「通信制高校への世間の評価を変えたい。通信制高校のイメージを変えることで、生徒の抱くイメージも変えられるはずだ」 と学校長の奥平氏は熱く語っていました。

そして、私の教育に対する固定観念は、完全にひっくり返されました。
ネットを補助的な学習サポートツールとして活用するのではなく、ネット上に学校としての一連の機能を持たせている、といことに衝撃を受けました。
ゆえに「ネットの高校」なのですが。
学習のみならず、何と、ホームルーム、部活、遠足・・・ これらをインターネット上で実現しているのです。
※ネット遠足は、オンラインゲーム 「ドラゴンクエスト」 の世界の中で行います。

N高のアドバイザリーボードメンバー (諮問委員) である上野千鶴子氏 (社会学者/東大大学院教授/立命館大学特別招聘教授) が、学校案内パンフレットのインタビュー記事に次のようなメッセージを記しています。
「N高って、名前から怪しそうだし、ネットの高校って、ありえな〜いと思っていたけれど、認識を改めました。居場所をバーチャルな空間に求める人もいるし、ネットの中にだって社会はある。何よりそれを必要として、楽しんでいる若者たちがいる・・・・・ それだけで存在理由があります・・・・・」

実は私も 「ありえな〜い」 と思っていました。
ですから今まであまり注目していませんでした。
社会性育成の観点から教育はリアルな場でこそ、という固定観念があったからです。それを見事に根底から覆されました。

現代の子どもたちは、リアルとネットの世界をシームレスに捉えているのでしょう。
つまり、同級生でもなく、物理的に同じ教室のクラスメートでもない遠隔地の人でも、ネットでつながっていれば、正真正銘の “友人” なのです。


教室に、現在数名の不登校の中学生や高校生が通っています。
その中の一人に、筋金入りの 「嵐」 ファンの女の子がいます。
「嵐つながりの “友人” は300人はいるよ」 と、何のてらいもなく涼しい顔で言います。

おじさんの “友人” の定義はもはや当てはまりません。
親密感の尺度も全く異なります。子どもたちにとっての友人との親密度合は、一緒にいる時間や物理的な距離によるものでは既にないのです。
この2つ目の衝撃から、最近子どもたちに対する私の目線は明らかに変わりました。
不登校の子どもたちの今までなかなか理解し難かった発想や価値観が、まだまだですが、わかるようになってきた気がします。


 

 

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