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TOP塾長日記 いいお話を・・童話のススメ

2019年11月03日 日曜日 童話のススメ     ( 塾長日記 いいお話を・・ )

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今春高校に進学した生徒が、海外のホームステイから帰ってきて早々、塾に足を運んでくれました。
「〜はマジでよかった!」 「〜はもう、ヤバイんだけど!」 「〜はスゴイ感動!」・・・ こんな言葉を聞いて、失礼ながら「○○ちゃん、相変わらずだね!」 と、思わず笑ってしまいました。

「正しい日本語」 から 「美しい日本語」、つまり、人の心の奥深くに届き、感情を揺さぶるような日本語には、ありふれた言葉ではない 「自分の感覚を表現した言葉 = 感性」 が必ずあると思います。
そして、自分の感覚を表現するための微妙繊細な使い方を身につけることによって、さらに感性が磨かれていくのだと思います。

例えば、 「感動」 と一口で言っても、いろいろな感じ方があるはずです。
ぐっと来た感じなら 「胸に迫る」。ずしんと来たら 「胸を打つ」。じわじわ来たなら 「胸に染みる」 などというように、心の微妙な感覚の伝わる言葉があります。


ところで、2ヶ月ほど前、私立女子校の国語の先生からとても興味深いお話を伺いました。
その学校では詩・短歌や古典とかを鑑賞させ、感想を述べさせています。
生徒たちの言葉のほとんどが、「よくわからない」 「明るい」 「暗い」 「ウザイ」 「微妙」 「好きだ」 「嫌いだ」 などだそうです。
先の高校生も同じようなものです。
最初はこのように単純な感覚を言葉にした 「感情語」 しか出てこないそうです。
粗雑な感性からは表現力も失われてしまっている、と嘆いていました。

そこで、取り組んでいるのが、「童話」 だそうです。
それも、まずは教師や親こそ読むものだ、というのです。
先生曰く 「初めて食べたチョコレートのとろけるような甘さ、待ち遠しい正月や夏休みのときめき、こうしたものは全て大人になるに従って色あせてしまっていますよね・・・ 大人は、子どもの視点から世界をとらえ直すことによって感性が蘇ります。教師が深い情感を人に伝えることが出来なければ 『美しい日本語』 は生徒に教えられないのです。親が子に対しても同じです。」

ナルホド。


 

 

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