今すぐ資料請求

  • はてなブックマークに追加
  • del.icio.us に登録

TOP子育て通信第6回子育て通信

 

 

第6回子育て通信

第6回子育て通信(小学4年生から小学6年生まで)

 子供たちは、いろいろな体験をへて小学高学年になります。現在の状態は、今までの経験の積み重ねから生まれてきているもので、生まれつき今の状態になるべきしてなっているのではありません。

今の状態をより良く改善しようとするならば、過去を振り返り、その原因を探ることにより、より良くすることは可能です。
(第1回から第5回をご参考ください。)

小学3年生から4年生になる頃の大きな変化はいくつかありますが、まず上げられるのは抽象的な考え方ができるようになるということです。
 
3年生までは目に見えるものしか興味がなく、理解もできないのですが、小学4年生くらいになると目に見えないものが理解できるようになります。
 
目に見えないものとは、善悪の概念、熟語、小数や分数の概念、ことわざなどです。3年生でも良いことと悪いことの区別はついていますが、これは保護者にほめられるか叱られることかという理解でしかありません。自分の中の価値観として善悪の区別があるわけではないのです。

ですから、小学4年生くらいから、叱る、ほめるということではなく、良いことか悪いことかを考えさせるような育て方をして、善悪の価値観を育てていく必要があります。

これをしっかりやっていないと、誰も見ていなければ悪いことをしても平気だという大人になってしまいます。小学高学年では、大人になるための価値観を育てることが重要な時期なのです。

そのためには、読書が大きな効果を発揮します。読書は価値観を作ってくれるだけでなく、心の世界を広げてくれます。考えるスケールを大きくしてくれるのです。

小学4年生から5年生くらいでは、偉人伝を読ませるのが大きな効果を発揮します。世の中には立派な人がいることを知り、そのような大人を尊敬し、そのような大人になりたいという気持ちを育てるのです。

この時期は、意外に偉人伝に興味を持って読んでくれる時期です。小学高学年というのは、今まで目に見えるものにしか興味を持たなかった子供たちが目に見えない遠くの世界や抽象的な世界に興味を持つ時期なのです。狭い世界の中から広い世界をのぞきたくなる時期なのです。

中学生くらいになるともっと現実的なことに興味を持つようになり、自分の生き方を狭めて自分の将来の実現に向けて考え行動していく時期になり、漠然と広い世界を見るということにはあまり興味を示さなくなります。ですから小学高学年の時期に読ませておく必要があります。

読書の傾向として、小学3年生までは童話とか物語にしか興味を持ちませんが、小学高学年になるとSFや科学小説、推理小説、偉人伝やスポーツ選手の自伝などなんでも興味を持って読めるようになります。

偉人伝を読ませると良いと書きましたが、読書を好きになることの方がもっと重要ですから、お子様が興味を持っている読みたい本を読ませるのが最も良い方法です。読書が好きにさえなれば、子供たちの興味はどんどん変化していきますので、結果的にいろいろな分野の本を読むようになります。あまり、読む本を強制しないで、自由に選ばせる方が良い結果を生みます。

読書は心の世界を広げてくれるだけではありません。実はたくさん読書をすると頭が良くなるのです。

読書をしているときに、私たちはいろいろと頭と心を使っています。知識を得るだけでなく、考える力を養っているのです。たくさん読書すれば当然国語力がついてきます。語彙も豊富になります。読解力もつきます。国語は全教科の学習の基礎学力です。ですから国語力が高ければ、すべての教科の学習能力も高くなるのです。

国語の力をつけるには読書が一番ですが、算数の能力をつけておくことも重要です。

算数の能力で最も大切なのが、計算能力です。、計算をはやく正確にできるようにしておくことが、今後の学習にとって非常に重要なのです。計算スピードがはやければ、それだけ短い時間で算数や数学の勉強ができます。高校に入れば理科でも計算が増えてきますので理科の学習にも役立ちます。

計算ミスがあると時間がかかるだけでなく、理解しているかどうかに自信が持てなくなります。ですから計算スピードがはやく計算ミスが少ないということは学習能力そのものなのです。

頭が良いということは短い時間で勉強ができることだといっても過言ではありません。計算能力は頭が良くなる上で重要な要素のひとつなのです。

計算くらい誰でもできるものだと思って軽く見ていると、学習能力に大きな差がついてしまいます。

計算は頭でやるものではありません。体でやるものです。考えて計算しているようでは、まだ計算能力がついたとはいえません。自転車に乗ることや泳ぐことと同じなのです。自転車や水泳は一度できるようになると長い間自転車に乗らなかったり泳がなかったりしても忘れるものではありません。

このような記憶は、大脳で記憶される普通の記憶と違って体の運動をつかさどる小脳で記憶されています。計算も、何も考えなくても機械的にできるくらい訓練しておく必要があります。勉強というイメージではなく訓練というイメージで計算をさせる必要があるのです。

ただし、計算能力が大切といってあまりにも学年を超え過ぎた計算トレーニングだけやっていてはマイナスになります。自分でじっくり考えることができなくなり思考力が高まりません。ここは気をつけなければなりません。

計算能力を高めながら最も重要なことは「自分で考える力」を身につけていくことです。

ここで大切なのはご家庭の関わり方です。
わからない算数の問題をお家の人が一生懸命解いて子供たちに教えても子供たちの力は、全くつきません。
力がつかないだけでなく「考える」ことをしなくなります。依頼心ばかりが強くなり「思考力」が育ちません。「思考力」をつけ「自立」できるような言葉がけが大切です。

小学高学年の算数では、小数や分数といった計算領域以外に、「速さ」「割合」など理解が重要な単元もあります。このような単元の理解も確実にしておかないと、中学数学の応用問題が解けなくなります。方程式の文章題を解くにはなくてはならない知識なのです。

このように考えてくると小学高学年の勉強も大変です。読書・計算・算数のいろいろな領域でやるべきことがたくさんあります。小学校のテストは非常に易しくて、90点以上取っていないと落ちこぼれているといっていいくらいです。通知表も大まかな評価しかなく、詳しい学力はわかりません。このような状況の中では、つい油断しがちです。学校で習うこともそう難しくないし、だいたいわかっているようだから大丈夫だろうと思っていると、中学に入って成績が悪くてびっくりすることになります。

小学高学年での学習目的は、理解することでもできるようになることでもないのです。学習能力を育てることなのです。小学校のテストで何点取れるか、計算ができるかではなく、国語力がついているか計算能力や自分で考える力がついているかなのです。確かに、算数の「割合」や「速さ」などの単元は正確な理解ができていれば大丈夫です。しかし、国語のテストで何点取れたのか、計算がどれだけできたのかはさほど重要ではないのです。できて当たり前の問題しかテストにはでないからです。

もうひとつの変化は徐々に起こっていることですが、小学高学年になると集中力の持続時間が伸びてきます。小学1年生では、集中力の持続時間が15分位しかなかったのが、小学校6年生では50分位に伸びてきます。

まず家庭学習で小学4年生では30分、5年生では40分、6年生では50分、この時間を集中して学習できるかどうかが、順調に集中力が育っているかどうかの判断材料のひとつになります。もし、その時間集中できないとすれば成長が遅れています。しかし、無理をして勉強時間を長くしても効果はありません。毎日勉強する習慣をつければ、自然に集中力の持続時間は長くなっていきます。

最後に、小学高学年で起きるもう一つの変化があります。小学低学年まではいろいろな能力の個人差が大きいのですが、だんだん個人差が小さくなっていくということです。言語能力、運動能力、音楽や絵を書く能力、計算能力、算数の理解力などで個人差が縮まっていくのです。

もちろん、個人差は小学高学年でも残りますが、小学高学年においてなんらかの能力が劣っているということは、その分野での成長が遅れ始めていると考える必要があります。

小学低学年では、この個人差は経験の差でありさほど気にすることはありません。普通は、小学校という集団生活の中で、同じような経験をすることで遅れを取り戻していきます。

しかし、高学年になって残っている遅れは、そのままになってしまう可能性が高いのです。ですから、小学高学年になって遅れているとするとなんらかの対策を取る必要があります。

運動能力が劣っているようであれば、スイミングスクールに通わせるとか、言語能力が劣っていれば読書をさせるといった対策が必要になります。

ただし、その遅れにはそれぞれ理由がありますから、その理由をしっかりつかんでから対策を講じないと効果がでません。例えば、小学低学年の時に病気をして運動能力が遅れているのであれば無理をしても逆効果ですし、そのような理由であれば、健康が回復すればそのうち追いついてきます。国語の音読が不足して、文章を読み取る力がついていないとすれば、まず音読を繰り返すことから始めなければなりません。原因をよく考えて一人ひとりに合った対策法を考えることが大切です。

対 象

 

実施日

 

 

希教育 (スクールのぞみ)@赤塚のトレーニング教室・速読解

電 話

03-3979-6866

受付時間

12:30〜13:00

定休日・備考

火曜 祝日*お電話は平日土曜上記時間にお願い申し上げます。

住 所

〒175-0092

東京都板橋区赤塚2-1-12 パンダビル3階

交 通

東武東上線下赤塚駅 北口改札前:有楽町/副都心線歩3分

ページトップへ