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TOPほのちゃんRoomこちら噂に聞いた魔法の木 リメイク版

 

 

噂に聞いた魔法の木 リメイク版

『ネズミさんたち』をテーマにした英文
この文章を日本語編に変換。
「噂に聞いた魔法の木」の創作は2020年

2年経過してのリメイク
年々表現力がアップしてきているほのちゃん
どうぞお楽しみください。

さらに小さい子どもたちに目線を合わせた
物語創作にチャレンジしていきます。

ほのちゃんのイラストです。

そして、そして
速読解力検定 初段昇級おめでとうございます🎊

対 象

実施日

2024年リメイク版 噂に聞いた魔法の木

噂に聞いた魔法の木 2020作のリメイク

森の奥で、三匹のネズミが話していた。
「それって本当かい?」
と、しっぽが半分ちぎれているネズミが身を乗り出した。
「もちろん!
このジャングルのどこかに、
魔法でキラキラ光る大きな木があるんだって。
誰も確かめたことがない、古くからある噂だよ!」
彼の前にいる、大きなネズミが答えた。
「その噂、僕も聞いたことあるよ。
その木になってる実を食べてみたいなあ」
昼寝からさめたばかりのネズミも、のんびりと言った。
それを聞いて、最初のネズミがピョンピョン飛び跳ねた。
「それじゃあ、その魔法の木を僕たちが見つけたら、
大騒ぎになるんじゃないか?」
彼はその勢いのまま、 切りかぶの上に飛び乗った。
「もしかしたら、僕たちは森中で有名になって、
孫の代まで語り継がれるかもしれない……
そんな素晴らしいこと、やらないはずがないじゃないか!」
「よし、三匹で探しに行こうぜ!」
「賛成!!」
三匹の声がぴったり揃った。
そうして、三匹のネズミはジャングルの中を進んでいった。
時には洞窟を通り抜け、ヘビに乗って長い川を渡り、
背の高い木々がしげる森をどこまでも歩いた。
そんな中、最初のネズミがひとつの木に目を止めて言った。
「おーい、この木はどうだい?っていうか、
もうこれでいいんじゃないかい?」
「いいや、それは普通の木だよ。
噂の木は、丘の上に立っているんだって聞いている。
きっと一目みたらわかるほど特別なはずだ」
「でも、そんな木が本当にあるのかよ?」
「ここまで来て諦めるなんて、カッコ悪いよ。きっとあるさ!」
これまで、数えきれないほどの木を見たものの、
どれも魔法の木だとは思えず、ネズミ達は歩き続けた。
そしてもう疲れ、歩くのもやっとになっていた時のことだった。
「見て!あれは?!」
夕焼けの下に立っていたのは、一本の木。
実はオレンジ色のランタンのように揺れ、
近くには植物のつるが渦巻いている。
それはまるで遠い昔、
どこかの魔女に魔法をかけられたかのような、
古く大きな木だった。
「これが、噂に聞いた魔法の木だ!」
一同は手を叩き喜び合った。
そして、丘へと一目散に駆けだすと、木の周りを踊りまわった。
そして、草の上に座り、しみじみとその木を眺めた。
やがて、一匹が呟いた。
「確かに立派だけどさ、」
最初のネズミが眉をひそめた。
「なんか、よく見ると普通の木って感じだよね」
そう、確かにその木が佇む光景は
ジャングルの他では見たこともないものだ。
だが、豊かに揺れる木の葉は、風に吹かれているからであり、
光る木の実は夕陽を映しているから。
それは魔法がかかっているからではなく、
長い時間が経った結果がつくったものであった。
「相当古い木なんだろうな。
きっと恐竜がいた時代から立ってるんだ」
一匹がポツリと言った。つられて頷くネズミ達。
「なんだ。魔法はかかっていないのか」
「すっかり魔法がかかってるんだって信じてたのに……」
肩を落とすネズミ達。
だが、一匹が木の前に進みでて、見上げながら
「でもさ、」
半分のしっぽをくるりと巻いたそのネズミの目は、
キラキラと輝いていた。
「この木は、魔法がかかってるよりも、
ずっと すごい気がするよ。いや、素晴らしいよ!
考えてごらんよ。
この森の中、木なんてしょっちゅう枯れたり倒れたりしている。
なのに、こんなに古い木が
今までずっと立ち続けていられるなんて、奇跡じゃないか!」
はっと気がついたネズミ達は、続いて木を見上げた。
「そうだな…確かにそう思えば、
ちょっと老いぼれているのだって、また味があるように思えてきたよ」
「しかし、大きいなあ。他では見たこともない。
今まで一体どれだけの生物たちが、
この下を生きて、この木を見上げてきたのだろうか…
みたいな素敵な詩が書けそうだね」
「まっ、今ここにいるのは僕たちだけだ。
ここまでやってきたのも僕たちの冒険だから、
今だけは僕たちの木としよう!」
「よし、これが僕たちにとっての魔法の木だ!」
「バンザーイ!!」
星空に輝く満月の下で、ネズミ達は大きく飛び跳ねた。
そして、木の根元に三匹で決めた印をつけると、森へ帰っていった。
「千年後も、また ここに三匹で来ようぜ!」
ネズミ達の背中を、キラキラと光る月が照らしていた。

2020年創作 噂に聞いた魔法の木

噂に聞いた魔法の木 2020年1月

深い熱帯雨林の奥で、三匹のネズミが話していた。
「それって本当かい?」
しっぽが半分ちぎれているネズミが身を乗り出した。
「もちろん!
絶対このジャングルのどこかに、魔法で光り輝く大木があるんだ。
誰も確かめたことはないが古くからある噂だよ!
森のネズミは最近みんな元気がないし、
その木の実でも持って帰って喜ばせてやろう!」
まるでうさぎのように大きく、太ったネズミが答える。
「僕も、それ聞いたことある」
その時、二匹の後ろから眠そうな声が聞こえ、
振り返った三匹は小さく目を見開いた。
「君、今日は起きてるのかい?!
珍しいなあ。
食べてる時以外は、ずっと寝てる奴だと思ってたのに」
「まあ、とにかく、その魔法の木の実とやらを取りに行こうぜ!
それで、みんなにふんぞり返って自慢するんだ!」
「賛成!!」
目的が変わっているのにも気づかず、三匹の声がぴったり揃った。
そうして、三匹のネズミはジャングルの中を進んでいった。
時には危険なヘビの住む森を通り抜け、
大雨の中を歩き続け、急な山も登った。
そんなある日、
最初のネズミがひとつの木に目を止めた。
「おーい、この実はどうだい?
っていうか、もうこれでいいんじゃないかい?」
明るい光に照らされ、緑に輝くその木の周りには、
妖精のような蝶が飛び回っている。
「いいや、それは普通の木だよ。
噂の木は、丘の上に立っているんだぜ。
それにこんなところで諦めたっていうんじゃ、武勇伝にもならないさ」
あとの二匹のネズミは、
それには見向きもせずに歩いていった。
それから、同じような木は見かけたものの、
探している木とは程遠く、噂を信じるネズミ達は歩き続けた。
そしてもう疲れ、歩くのもやっとになっていた時のことだった。
「見て!あれは?!」
夜の闇の中、月明かりの下に立っているのは一本の木、
実はオレンジ色のランタンのように揺れ、
赤いラフレシアが咲いている。
それはまるで遠い昔、
どこかの魔女に魔法をかけられたかのような木だった。
間違いない。噂に聞いていた木がそこにあるのだ。
ところが、ネズミ達はその場に立ったままだった。
「とても綺麗だけどさ……」
最初のネズミが眉をひそめた。
「なんか、普通の木だよね」
そう、確かにその木が佇む光景は不思議ではあったものの、
噂に聞いていたような不思議さは感じられない。
木の枝はしなびて、今にも折れそうになりながら垂れさがっている。
しぼんだ風船のような木の実も、
とても魔法がかかったようには見えなかった。
「正直言うと、道の途中で見た木の方が何倍も良かったよ」
一匹がポツリと言った。つられて頷くネズミ達。
「なんだ。噂はうそだったの?」
「信じて、バカみたいじゃないか。どうするんだよ……」
「でもさ」
半分のしっぽをくるりと巻いたネズミが言った。
「おいら達がそれを探してたのって、みんなに自慢するためだけだっただろ?
それを聞いたところで、元気になるネズミなんてきっといなかった。
だったら、さっきの美味しそうな木の実を持ち帰って、
みんなを喜ばせた方が何倍もいいさ!
そう思わないかい?」
しばらくの静寂のあと、ネズミたちは言った。
「それもそうだな…よし、そうしよう!」
そうして、明るい表情で帰ってゆくネズミ達の背中を、
月の光が照らしていた。

The Magic Tree of that Rumour

In the deep jungle with birds singing, there were three rats talking.
“Is that really true?”,said the first rat with the half-cutted tail.
“Of course.
There is certainly a tree on that mountain
that has orange magical fruits on it”,
said the second rat that is fat as a hare.
“That sounds great”,
then there was a sleepy voice from the back
and the three rats noticed the existence of their friend.
“Wow, you’re awake today...So, we should go and fetch it,
and proudly show it to everyone!”,
the second rat said, shining its eyes in excitement.
The first rat answered, “Okay, if you say so!”
They journeyed across the jungle,
through the territory of the poisonous snake,
steep mountains, and a violently flowing river for three days.
On their way,
the first rat found a green tree that had a big orange fruit,
with butterflies like fairies dancing around, shining in the daylight.
“How about this?”, he said pointing to the tree.
“No, that’s just a normal tree”,
the second rat answered without even looking at it.
The rats continued walking for another three days,
ignoring all the trees on its way that had the same orange fruits on it.
They finally reached the mountain on their seventh night.
“Look, I found it!”,the second rat shouted.
In front of the three rats that came out of the bush,
there was an old tree being lit by the moon
with its orange fruits like lanterns.
A huge red rafflesia was blooming as if it was celebrating
the three travellers. However, the three rats stood silent.
“Very beautiful, but it is a normal tree”, said one of them.
The tree was much thinner and monotone than they expected,
and the fruits looked dried and unhealthy.
“Honestly, I liked the one I saw on the way better”,
said the third rat and all nodded.
“Agreed...let’s go get the first one!
Although I don’t know where it was”, smiled the first rat.
The three rats started their new journey,
searching for the true tasty fruit that everyone would be happy with.

 

 

希教育 (スクールのぞみ)@赤塚のトレーニング教室・速読解

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