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2014年08月12日
火曜日
第7回後半 『夢は未来へ続く』 K.T君 ( WILLの卒業生たち )
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全国から有名選手が集まる中で、野球・勉強ともに彼らと勝負しなければならなかった。
そして、面接も需要な要素として加味されていた。当初40倍の競争率。面接試験を勝ち抜き、とうとう二人に一人が合格する最終面接までこぎつけた。
入試の一週間前から幾度となく模擬面接を繰り返し、どんな質問にも対応できるまでにこなすことが出来るようになった。
そしてK君は神奈川へ旅立った。
面接、そして入試。すべてに上手く対応出来たのだろうか。一抹の不安を抱えながらK君の帰りと合否を待った。
数日後、K君からの電話。結果は見事合格。難関を勝ち上がり、そして野球・勉強とも全国に名の知れたK高校に本当に合格したのだ。
進学に際しK君に聞いた事があった。
「何を目的に高校に進学するん?」答えは「野球も勉強もすべてやりぬき、そしてその後の人生も開ける進学がしたかった」そんな答えが返って来たのだ。
今年K君は高校三年生になった。そして最後の甲子園を目指し神奈川県大会を戦った。ところがベスト16で桐光学園に2対1で惜敗しK君の甲子園出場の夢は断たれてしまった。
だが、もしK君が甲子園出場だけを目的としていたなら、他の高校への進学も十分に有り得ただろう。
事実、全国から名だたる甲子園常連校の誘いも受け、それを断り最も激戦だと言われる神奈川県への進学を決めたのだ。
K君には一片の悔いもないと私は確信している。
毎年、大阪へ帰って来たおりには必ず塾へ訪れてくれるK君。
来年からはK大学へ進み、そして神宮を目指し頑張るのだろう。
K君の甲子園出場は果たせなかったが、その先の未来は更に広がっているように思える。今度こそ神宮で見事に花を咲かせてくれることだろう。
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