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2014年06月28日
土曜日
第4回 『継続こそ最大の力』 T.Mさん ( WILLの卒業生たち )
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私が塾を始めて最初に入塾をお断りした生徒がいる。
T.Mさんだ。
二年生の終わり3月にTさんは訪ねてきた。二年生の学年末テストの成績が五科目で80点。「公立高校へ行きたい」と言う。私はその時あまりにも可能性が低いと入塾をお断りした。しかし、それでも諦めずに入塾したいと言うTさんの熱意に負け、入塾を許可した。本当にTさんの成績を上げてあげられるんだろうか、という不安を抱きながら授業を開始した。
案の定彼女は一年生からの内容が理解不足で、三年生の授業になかなかついてこれなかった。ところが、Tさんは勉強が分かりたい一心で授業の無い日にも毎日塾へ来ては勉強をしていた。
GWも目前に控えた時である。
「塾長、GW何時から来たらいい?」私はドキッとした。
GWは休みにしようと言ったのだが「だって入塾の時に毎日来いって言ったやん!」と彼女は食らいつき、しぶしぶ一日だけ塾を開けることにした。結局Tさんは朝10時から夜9時まで塾にいたのである。
Tさんはずっとそんな調子だった。とにかく一途で、決めたことは絶対にやり通す頑固さがあった。正直、私自身がたじろぐほど熱心に塾へ通い努力を続けた。そんな中、私自身も手応えを感じ始めてきた。出来なかったことが徐々に出来るようになってきたのだ。最初の中間テストで200点台をクリア。ここまで塾が開いている日にTさんの顔を見ない日は一度も無かった。その後もTさんの毎日の塾通いは続いた。
二学期になり、そろそろ志望校も考えなければならない時期がやってきた。その時点でのTさんの希望は公立のK高校。その時の成績ではまだまだ遠い志望校であった。私はTさんに「K高校へ行きたいのなら定期テストで最低380点くらいは欲しい」と伝えた。入塾当初のTさんの成績からは考えられないような数字である。
しかし、Tさんはその点数に向けて更なる努力をした。結果二学期の期末テストで380点をクリアしたのだ。実力テストはまだ少し足りなかったが、学校の先生方もTさんの頑張りに応えてくれた。二学期末時点でK高校相応の内申点を付けてもらえたのだ。
TさんはK高校に合格した。Tさんの努力が奇跡を起こしたのだ。
私はTさんに頭を下げた。
「ごめんね。最初に入塾を断って」「塾長がWILLに入れてくれたからここまで頑張れてん。塾長ありがとう」
Tさんの言葉に私の目から涙が零れてきた。それ以来、私は入塾時点での成績でお断りすることを止めた。
Tさんのことを思い出す度に感じることがある。夢を叶えたいという強い気持ちと一度決めたことは絶対に続けるという実行力があれば必ず実を結ぶ。継続こそ最大の力なのである。
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