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第3回子育て通信

第3回子育て通信(小学校1年から小学校3年生までの関わり方� �

小学校1年生から3年生までに、国語の黙読能力と算数の四則計算の意味の理解ができるようになるために必要な力を身につけていくことが大切です。

特に小学校1年生の時に、正しい学習方法がとれないと、小学校以降の勉強で大きな問題がでてきます。成績が悪くなる要因は、小学1年生や2年生の時の学習に原因があることが多いのです。

小学校に上がる前に、日本人であれば日本語で意思疎通ができるようになっています。人の言うことを理解でき、自分が言いたいことも言うことができます。人は、本能的に音声言語を習得する能力を持っているのです。
どこの国の子ども達も、自然に自分の国の言葉を話せるようになります。

しかし、文字言語は、学習を繰り返す努力無しには、読み書きの能力は身につかないのです。

この時期の国語の勉強で最も大事なことは、音読です。
人は、音声言語は努力しなくても自然に身につきますが、文字言語を文字のまま理解することはできません。音読を繰り返し、黙読していても頭の中で音が響くように訓練して、初めて文字言語を声に出さずに理解する能力が身につくのです。

私たちは、本を読む時、文字をそのまま理解しているのではなく、黙読をして頭の中で響く音を理解しているのです。

黙読の能力は、長い努力の末はじめて手に入れることができる能力なのです。この能力の獲得には2年くらいかかります。ですから、小学校の授業で2年生まで音読が繰り返され、また宿題にもだされます。特に家庭での音読練習が重要となります。
毎日、音読練習ができるような環境作りが大切です。

この時期に音読の練習が不足すると大変な問題が起こります。黙読能力がつかないので、声に出して読めば意味がわかるけれど、声にださないと全く内容が理解できないという状態になってしまいます。
読語障害といわれる状態です。

この状態を放置すると、本を読んでも全く頭に入ってきません。算数の文章題の意味も分からなくなります。

小学校3年生くらいからは、学校の授業で音読はやらなくなり、黙読で授業が進みます。そうすると授業が分かりにくくなります。また、テストの時間は声を出せませんから、テストで点もとれなくなっていきます。

《ただ、成績が悪い原因は、読後障害ばかりではなく、勉強不足という場合もあります。》

(でもうちの子、もう3年生!!)と言われるお母さま!

読語障害があるかどうかは、音読をさせてみましょう。
「できるだけはやく読んでごらん。」と言って国語の教科書を読ませてみましょう。
文節で切って、話し言葉と同じくらいのスピードで読めればまず心配はありません。

しかし、文節で切れなかったり、読むスピードが遅かったり、文字を読み違いしていたりしたら、確実にある程度の読語障害があると考えたほうがよいでしょう。
そのような場合は、気がついた時点から音読の訓練を開始しましょう。そして、すらすら読めるようになるまで続けることです。

中学生になると恥ずかしがって音読を嫌がりますので、小学生の間に黙読能力をつけるようにしておくことがよいかと思います。

算数に関しては、「小学3年生までは、抽象概念が理解できないんだ。」ということを認識しておく必要があります。

数字は現実のものの個数を抽象化した抽象概念です。ですから小学3年生までの子どもたちは、そのままでは数字を理解できません。
具体的なものをイメージできるように教えることが大切です。

特に3年生までは、たし算かひき算、かけ算かわり算です。たし算のときにたし算の文章題も習いますので、意味がわからなくてもたし算の式を作り計算していることがあります。

ですから、出来ていると安心していても、四則計算の文章題が混ざって一緒に出てきたときに対応できない状態になることがあります。このときに、文章題のできる子とできない子がはっきりわかれます。できない子は、計算の意味がわかっていないので、考えることさえできないのです。

小学校1年生から3年生までは、具体的なものを示しながら算数の考え方を理解させる必要があります。

特に1年生は、実物のみかんやりんごを使って教えるといいでしょう。しかし、それはいつまでも続けるには無理があります。ですから、教科書は絵が書いてあるのです。

現実のものの個数を数字は抽象化したものであること、現実の生活の中で起こることを計算は抽象化しているのだということを、辛抱強く教えていかないと、計算の意味を理解しないままになってしまいます。

理解しているかどうかを確認するひとつの方法として、文作りがあります。例えば、8+6=14という計算になる文章を作らせます。「公園で8人の子どもが遊んでいるところへ6人の子どもがやってきました。公園には、あわせて何人の子どもがいますか。」

もし、理解できていないようなら家で具体的な生活の中での問題を作ったりして四則計算の意味を教えてあげましょう。

具体的なもの使ったり会話形式で生活上のことを問題にしたりしてあげると、意外に早く理解できるようになります。
(第3回子育て通信より抜粋)

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