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グリム童話:おいぼれズルタン

◆グリム童話から『おいぼれズルタン』◆

むかし、ズルタンという名前の犬をかっている
百姓(ひゃくしょう)の夫婦(ふうふ)がいました。
ズルタンは年をとって、すっかり歯(は)がぬけて
しまったので なにひとつ役にたちません。
あるとき、だんなさんとおかみさんが話をしていました。
「おいぼれズルタンを明日、鉄砲(てっぽう)で
殺(ころ)してしまおう。
あいつはもうなんの役にもたちゃあしない。」
おかみさんは、ズルタンがかわいそうになって
「ずいぶん長いこと、はたらいてくれたんだから、
殺さないで かっておやりよ。」
「なに いってんだい。」
とだんなが言いました。
「おまえ少しどうかしてるぜ。
もう歯(は)が一本もねえんだよ。
あんなやつをこわがる泥棒(どろぼう)なんて
いるもんかい。
仕事もしないやつに、エサをやる よゆうは
うちには ないだろう。」
かわいそうなズルタンは、この話をすっかり聞いていて、
いよいよ明日 殺されるのかと しょげていました。
ズルタンには、なかよしのオオカミが一ぴきいました。
ズルタンは、夕方(ゆうがた)こっそり家を出て
森にいるオオカミのところへ行き、この話をしました。
「そうなのか、でもおまえ元気だよな。」
とオオカミが言いました。
「おれが助けてやるからよ。いい計画がある。
朝早く、だんなとおかみさんは子どもを
つれて牧草へ仕事に行くだろう。
仕事をしているあいだ、その子をいつものように
かこいの後ろの日かげのとこへおいとくだろう。
おまえはそのそばにねころんで、
番をしているみたいな顔をしてな。
そのとき、おれが森から出ていってその子を盗(ぬす)む。
おまえは子どもを取りかえすみたいなふりをして、
おれのあとをどんどん追いかけてくるんだ。
おれが子どもを落とす。
おまえが両親とこへ持って帰る。
そうすれば おまえが助けたんだと思って、
ありがたがって、おまえを殺すものか。」
この話を聞くと、ズルタンはいい考えだと思って
言われたとおりにやってみた。
だんなは、オオカミが自分の子をくわえて、
原っぱをかけて行くのを見て大さわぎしたけれど、
おいぼれズルタンが取り返して来ると、
大喜びで、なでてやって言った。
「おまえは殺さないよ。死ぬまでかってやるからな。」
それから、おかみさんに言った。
「早く家へ帰って、おいぼれズルタンに、
おかゆをこさえてやんな。
それから、おれの寝どこから まくらを持ってくるんだ。
こいつの寝どこにおいてやんな。」
その日からというもの、おいぼれズルタンは
だいじにされ、しあわせに暮らしていました。
それから しばらくすると、オオカミがやって来ました。
うまくいったのを喜んだ、オオカミはズルタンに
「ところで、おまえ。
おれがときどき、おまえのだんなのところから、
ヒツジをさらっていくときは、だまっているんだぜ。」
「そりゃあ だめだよ。」
とズルタンは言いましたが、
オオカミは、相手もせず森にもどってしまいました。
オオカミは、その晩 こっそりやって来て、
ヒツジをさらっていこうとしました。
ところが だんなはズルタンからオオカミのたくらみを
聞いていたので、待ちぶせしていて、
ぼうでこっぴどく背なかをなぐりつけました。
オオカミは、むちゅうになって逃げだしながら、
「おぼえていろよ。ひどいやつだ。」
とズルタンにむかって、いい残して行きました。
あくる朝、オオカミはイノシシを使いによこして、
ズルタンに森の中へ出てくるように言いました。
オオカミは、この問題の話をつけるつもりでした。
おいぼれズルタンは、三本足のネコをつれて
森へ出かけて行きました。
ネコはびっこをひき、いたいものだから、
しっぽをぴんとたてて歩いていました。
さきに来ていたオオカミとイノシシは
ネコのピンとたったしっぽを見て、犬が剣(けん)
をもって来たと思いました。
それから、ネコが、三本足でぴょこたんするのを見て、
石をひろって、ぶつけるつもりなんだと思いました。
それでふたりともおっかなくなって、
イノシシは草やぶにもぐりこみ、
オオカミは木の上へとび上がりました。
ズルタンとネコは、だれも姿を見せないので
へんに思いました。
そのとき、草やぶにかくれていた
イノシシの耳が見えてピクピクと動きました。
ネコはネズミが動いたと思って、とびかかって、
いやというほどかみつきました。
イノシシは
「ぎゃあ」
といって、逃げだし どなりました。
「あそこの木の上に悪いやつがいるぞ。」
ズルタンとネコが上を見ると、オオカミが見えました。
オオカミは、逃げたのが わかってしまい
はずかしくてたまらないので、ズルタンと仲なおりをしました。


問題一
お百しょうさん夫婦(ふうふ)が、ズルタンを
つぎのように 思った理由(りゆう)を書きましょう。
�〇Α覆海蹇砲修Δ隼廚辰人�由

�△世い犬砲靴茲Δ隼廚辰人�由

問題二
オオカミのふたつの計画をつぎのようにわけて書きましょう。

�[匹し弉�

��悪い計画

問題三
ズルタンの仕事は、なんですか。

問題四
つぎの�´△呂修譴召譟△覆砲妨�えたのですか。

�.優海里泙辰垢阿覆靴辰�

�▲ぅ離轡靴里澆�

問題五
ズルタンは、オオカミにどうしてあげれば
よかったと思いますか。
自由に書きましょう。

*ノートにやりましょう。

対 象

−

実施日

−

おいぼれズルタン 解答例

解答例

◆おいぼれズルタン◆

■解答例:参考にしてください。
問題一
お百しょうさん夫婦(ふうふ)が、ズルタンを
つぎのように 思った理由(りゆう)を書きましょう。

�〇Α覆海蹇砲修Δ隼廚辰人�由
■歯が一本もなくてどろぼうもつかまえられなく
役に立たないから。

�△世い犬砲靴茲Δ隼廚辰人�由
■子どものいのちをすくってくれたと思ったから。

問題二
オオカミのふたつの計画をつぎのようにわけて書きましょう。

�[匹し弉�
■飼い主の子どもをさらってズルタンが助けたことにする。

��悪い計画
■飼い主のひつじをさらうのを、みのがしてもらうこと。

問題三
ズルタンの仕事は、なんですか。
■ヒツジをまもること。

問題四
つぎの�´△呂修譴召譟△覆砲妨�えたのですか。

�.優海里泙辰垢阿覆靴辰�
■長い剣(けん)

�▲ぅ離轡靴里澆�
■ネズミ

問題五
ズルタンは、オオカミにどうしてあげれば
よかったと思いますか。自由に書きましょう
■助けていただいたのよね。
ズルタンのほうからどんなことをしてあげると
よかったのかしらね。

 

 

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