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各中学校の期末テストの結果が、だいたい出そろいました。
きちんとした得点が取れている生徒、点数が取れていない生徒に
ついて、今回のテスト結果をもとに分析しました。
まず、何度もお伝えしていることですが、中学校のテストの７割は
暗記して得点します。つまり、覚えない生徒は点が取れないという
テストです。最近は、思考力を問う問題なども出題されますが、
依然として、テストは数学を除いて暗記を中心とした構成です。
では、本題です。
「テストで点数が全然取れません」
「テスト勉強はしているのですが、勉強の仕方がわからないようで」
というご質問を多くのご家庭からいただきます。
これらの質問への、シンプルな答えは、
「覚えてないのに、テスト勉強したつもりになっているから」
です。この答えにすべてが凝縮されています。
お子さまの家庭学習の様子をご覧になっていますか？
さすがに、中３ぐらいになると、勉強の様子を見るなんてことは
しないでしょうが、中１・中２の生徒さんであれば、しっかり勉強
しているかどうかは、なんとなく察知できるかと思います。
もし、察知できないようであれば、お子さんをもっとよく観察して
みてください。
家庭学習の様子を見て、「今回はきちんとテスト勉強しているなあ」
と思われたでしょうか？ もしそう思われたのに、得点が悪い場合は
きちんと覚えきっていない、表面的な学習をしている ということに
なります。その弊害は自学ノートです。自学ノートに、何かの教材の
書写をしていませんか？ 英単語を10回も20回も書いていませんか？
ノートのページ数をこなしているだけで、何も頭に入っていない状態
です。これは勉強ではなく、ノートの書写作業をしているだけです。
pen という英単語を10回も書く必要はありますか？ 見た瞬間に
覚えなくてはいけない単語です。そんな単語を10回も書くことに
何の意味があるのでしょうか？ そしてそれは勉強でしょうか？
反対に interesting や beautiful は、10回書いただけで覚えられる
でしょうか？ であれば20回？30回？ 何回書けばいいですか？
10回書くのを、何日も続けてみてはどうですか。
昨日10回書いて、翌日もう書けるようになっていれば、
もうその日は10回書く必要はありません。
まさに、これが「勉強」なんです。
単語によって、練習する回数を工夫したり、書けるようになったか
自分でテストしてみたり、暗記に飽きたら、教科を変えてみたり、
こういう工夫が伴った学習のことを「勉強」と言うのです。
「勉強のやり方がわからない」という場合は、おそらく
こういう工夫をしていないと思います。そしてもうひとつ、
覚えきっていないのに、なぜテスト勉強を終了するのでしょうか？
22時までやる、とか ノートを〇ページまでやる など
という目標設定をしているから、覚えてないのにテスト勉強を終了
してしまうのです。覚えるまで勉強をやるのです。さすがに0時過ぎ
までやるのはやりすぎですが、覚えれないなら翌日もやるのです。
そして次の日も、次の日も。そこまで努力しても点数が取れないなら
懇談をいたしますのでご相談ください。何かほかに原因があります。
学習塾は病院と同じ、塾講師は医師と同じです。
医師は患者を診察し、お薬を出します。年齢や性別、持病や病歴
などを考慮し、最適な薬を出します。用法用量を守って、きちんと
服薬すれば治るのに、薬を飲み忘れた、ちょっとよくなったから
薬を飲まなくなった、など、医師の指示通りにしない患者は、症状が
改善されないどころか、場合によっては悪化します。
塾では、学年、学力、性別、通知表内申などを考慮し、最適な指導と
学習指示を行います。指示通り学習すれば、点数が伸びるのに、宿題
を適当にやったり、やるべき暗記をしない生徒は、点数が伸びる
どころか、場合によっては悪化します。
「ピアノを習わせてるのに、全然うまくならない」と言われたと
ピアノ講師が嘆いていたり、
「有名なコーチにお願いしたのに、全然よくならない」と言われたと
スポーツコーチが嘆いていたり、という話を聞きます。
ピアノ講師も、スポーツコーチも、もちろん学習塾も、
自分の持っている知識や技能を真剣に伝え指導しています。
ですが、ご本人さんがその通り動いてくれなくては効果は出ません。
勉強でもスポーツでも習い事でもすべて同じです。
ただし、「暗記」ということに関しては、どうしても覚えられない、
苦手だ、できない、という声も多いので、どこまで覚えさせるか
の目標設定をする必要はあります。それは、将来、どの高校へ進学
させたいのかに応じて、また、現在の学力に応じて、指導量と内容は
変わります。瑞浪高校に進学する生徒、多治見北に進学する生徒、
土岐商業に進学する生徒、それぞれ、必要になってくる点数や内申
は異なりますので、どの程度まで暗記ができていればいいのか、と
いうのは、ひとりひとり異なります。
最後に、うちの子だけがなんで・・・と決して思わないでください。
得点に関しては多くの保護者の方が、みなさん同じように悩まれて
います。定期テストの平均点に関しても、最近は50点を下回ること
もよくありますので、ご本人さんが取ってきた得点だけで、すぐ
判断しないようにしてください。必ず平均点との差を見てください。
参考までに、当教室に通塾いただいているある中学校の
今回の期末テストの平均点をご紹介いたします。
英語40点、数学23点、理科25点、社会54点、国語46点
これはもう一度言いますが、平均点です。
平均点が23点なんです。得点が40点ならよい成績だということです。
このようなこともありますので、テストの点数に一喜一憂するのでは
なく、高校への進学も含めて、総合的に対策をしていくべきですので
お子さまの様子は、なるべく頻繁にお伝えするよう心掛けております
し、ご家庭の様子もいろいろお知らせいただけると、指導に生かせる
こともございます。
当教室は、LINEを連絡帳代わりに使用しております。お子さまの様子
を、ご家庭と塾で共有して、最適な指導になるよう今後も引き続き
努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
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