教育ニュース
みんなのコードは、学校の授業ですぐに使えるよう設計されたプログラミング教材「プログル」の無料提供を、4月18日から始めた。児童が自らの力で取り組めるドリル型教材になっている。課題が明確なので、プログラミング教育の進め方や教材の選び方が分からない教員が授業設計しやすい。ログインやインストールの必要がないので、さまざまな学校のICT環境で活用できる。
教員の意見を取り入れて開発したシンプルな画面構成と、教科学習に特化したドリル型のコースで、誰でも簡単にプログラミング教育を実践できる。
課題をクリアしながらステージを進めていくだけで、プログラミング的な思考が自然に身に付くように設計されている。
算数の学習では、小学校5、6年生を対象に公倍数コースを設置。プログラミングでキャラクターに倍数を数えさせる活動を通して、整数の性質についての理解を深められる。コースの序盤でブロックの使い方に慣れていき、中ほどで倍数の考え方を学ぶ。終盤では、プログラマーの素養を見るために定番となっている「FizzBuzz問題」(ある数の倍数に当たる数字をFizzやBuzzの文字に置き換える)に挑戦できる。プログラミングの基本的な概念である「順次処理」「繰り返し」「多件分岐」を身に付けられる。
倍数や約数の単元まとめや、学年のまとめの時間への導入も可能。
他の教科や単元で使えるコースは、現在開発中という。
プログルのサイト(https://proguru.jp/)でこの教材を体験できるほか、実際に使用した教員や子供たちの声が掲載されている。実施経験者による指導案もダウンロードできる。
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